他社3次元CADとの連動性が向上した3次元公差マネジメントツールの最新版CADニュース

サイバネットシステムは、グループ会社の米Sigmetrixが開発した3次元公差マネジメントツールの最新バーション「CETOL 6σ 9.1」の販売を開始した。3次元CAD「Creo4.0」「SOLIDWORKS 2017」をサポートし、相互連動性を高めた。

» 2017年05月08日 10時00分 公開
[MONOist]

 サイバネットシステムは2017年4月21日、グループ会社の米Sigmetrixが開発した3次元公差マネジメントツールの最新バーション「CETOL 6σ 9.1(シーイートール シックスシグマ)」を発売した。米PTC製の3次元CAD「Creo4.0」をサポートするCreo Parametric版、米Dassault Systems SOLIDWORKS製の3次元CAD「SOLIDWORKS 2017」をサポートするSOLIDWORKS版の2種類を用意した。

 CETOLは、製品開発時に公差マネジメントを行うツールだ。設計初期段階から測定対象に与える公差の影響度やバラツキの予測を明確にすることで、設計効率の向上や部品の共通化を図る。

 最新版の9.1では、Creo4.0をサポートすることで、双方の入力情報の参照/取り込みができるようになった。同時に、Creo4.0に搭載されているSigmetrixが開発した「GD&T Advisor」との連動も可能になった。SOLIDWORKS 2017にも対応し、SOLIDWORKS上で入力された標準機能のアノテーションやDimXpertアノテーションとの相互連動が行える。

 また、測定対象やジョイントを追加する際の操作性が向上した他、メニューや検索機能が追加されるなど、オブジェクト追加機能を改善した。さらに、ファスナージョイントで隙間や干渉がある場合は、メッセージが出力されるようになった。

 公差マネジメントとは、複数の部品から構成される製品の設計段階で、適切な公差を検討/設定することで、安定した製品品質の確保を目指す考え方だ。公差が正確に設定されていないと、部品同士の組み立て性や製品性能に直結する問題につながり、最終段階で設計の見直しや手戻りを増やす原因となる。

photo 「CETOL」の使用メリット
photo ファスナージョイントのメッセージ出力

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