パナソニック ソリューションテクノロジーとニューロスペースは、健康経営支援目的の睡眠改善ソリューションの共同開発を開始した。2017年4月に睡眠改善プログラムを基にしたeラーニングコンテンツを商品化する予定だ。
パナソニック ソリューションテクノロジー(パナソニック)は2017年2月1日、ニューロスペースと共同で、健康経営支援を目的とした睡眠改善ソリューションの開発を開始したと発表した。パナソニックが持つセンサー・インテグレーションやビッグデータ分析、教育ICTの技術と、ニューロスペースの法人向け睡眠改善プログラム「Sommnie(ソムニエ)」を組み合わせたソリューションとなる。
パナソニックでは、従業員の健康維持のための「健康経営支援ソリューション」を提供。IoT(モノのインターネット)やクラウドなどの技術を活用し、心と体の状態をリアルタイムに見える化することで、運動や睡眠など生活習慣の改善に向けた「PDCA」サイクルの取り組みを支援している。
一方、ニューロスペースでは、同社の睡眠科学技術と人間の睡眠状態を収集した睡眠ビッグデータに基づき開発したSommnieを提供している。国際統合睡眠医科学研究機構と連携して開発したもので、多くの企業で採用実績がある。また、同社が開発した脳波センサーを使うことで、睡眠中の脳波を計測し、睡眠状態を簡易的に評価できる。
今回両社では、Sommnieを基にしたeラーニングコンテンツを2017年4月に商品化する。その後、パナソニックが着衣型生体センサーで取得したデータとニューロスペースの脳波センサーで取得した睡眠情報を使用し、一人一人に合った睡眠改善指導を行うコンサルティングサービスなども展開していく予定だ。
両社は共同開発により、睡眠科学技術と睡眠ビッグデータに基づいた睡眠改善の実践的アドバイスをより多くの企業の従業員に届けられるとしている。
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