設計者の人数は、増えるどころか景気悪化の影響で減っている場合もあります。
本記事は、CADを快適な環境で使ってもらうソリューション専門街「CADJapan.com」から転載しています。
日本電気制御機器工業会が発表している制御機器の出荷額は、リーマンショック以降の景気悪化局面を除いて近年増加傾向にあります(CADJapan掲載時 2011年3月の情報)。
身の回りの機械装置を見ても、必ずといっていいほどコンピュータやセンサーが搭載されているのではないでしょうか。例えば身近な家電や車に加えて、人が立ち入ると動作を停止する立体駐車場や工作機械など産業機械分野でも多くの機械が電子制御によって稼働しています。普段お客さまと会話する中でも、以前は機械式のリンク機構で実現していた動作を、制御ソフトウェアで実現しているという話はよく耳にします。
このように機械の動きを制御機器で行うようになってきているわけですが、こうなると「納入先で機械がうまく動かない」なんていう場合は、真っ先に制御設計者に電話がかかってくるのではないかと思います。現場のサービスマンは機械が壊れているのはすぐに確認できても、制御機器やソフトウェアに関することまでは把握するのが難しいからです。
将来のことを少し考えてみます。上述したように、現在の機械には多くのコンピュータやセンサーが搭載されています。これから世に送り出される機械にコンピュータやセンサーが搭載されなくなっていくことはちょっと考えづらいので、制御設計の仕事が減ることはないでしょう。さらに機械の電子化が進むこともあまり否定できないので、制御設計の仕事はますます重要性を増し、仕事量は増えることになると思います。
しかし制御設計の現場に目を向けてみるとどうでしょうか。設計者の人数は、増えるどころか景気悪化の影響で減っている場合もあります。しかも、本来仕事を効率化する可能性のあるCADシステムは、汎用CADを使われていることが多いのです。
設計に占める制御設計の割合は増しているものの、設計者の人数が増えず、業務効率が上がらなければ時間がかかるということになります。しかし短納期を求められる現代では設計時間を延ばすのは難しいので、結果的に、業務の滞留が起こり負のスパイラルへと突入していくのです。
この負のスパイラルを断ち切る1つの解決策としては、制御設計用のCADを使って設計業務の効率を上げることです。もし汎用のCADをお使いの場合は、一度制御設計用CADのデモンストレーションを見ることをお勧めします。間違いなく、日々の仕事が楽になるはずです。
(CADJapan T.I)
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