NECと日揮は、AIとIoTを活用したプラント運転データの解析サービス提供について協業を開始した。石油精製、化学、LNG(液化天然ガス)/ガス、発電、資源開発分野において、プラント運転異常の予兆を検知するシステムを構築する。
NECと日揮は2017年2月2日、AI(人工知能)とIoT(モノのインターネット)を活用した、プラント運転データの解析サービス提供について協業を開始した。石油精製、化学、LNG(液化天然ガス)/ガス、発電、資源開発分野においてプラント運転異常の予兆を検知するシステムを構築し、サービスを提供する。2年以内に国内外の30プラントへのサービス提供を目標とし、協業を強化していく。
両社が提供するプラント運転データ解析サービスは、運転中のプラント全体に関する運転データを基に、リアルタイムで異常予兆の因果関係を特定し、トラブルの予防、未然防止の機械化/自動化に役立てることができる。両社が単独で提供してきたサービスに比べ、プラント全体にわたる広範囲の運転データを対象とした解析(データの網羅性向上)、異常予兆の解析時間短縮(解析の迅速性向上)が可能になる。
NECは、独自の最先端AI技術群「NEC the WISE」を活用して、電力/石油/化学プラントを運用する顧客に向けてプラントの異常予兆監視/エネルギー需要予測/品質分析などのシステムを提供している。
日揮は2016年1月に専門組織を立ち上げ、プラント運転データ解析サービスを開始。これまでに国内外で延べ5製油所、1LNGプラントに対し、顧客から提供を受けたデータを解析し、異常予兆の特定を含むサービスを提供してきた。
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