さらにMHPSコントロールシステムズがET展で力を入れるのが「制御セキュリティ」である※)。IoTの活用が進み、あらゆる機器のネットワーク化が進めば、当然サイバー攻撃を受ける可能性が高まる。既に電力においては米国の電力会社のセキュリティ対策の標準「NERC CIP」をモデルとした日本版のガイドライン策定が進んでいるが、プラントや工場など他の業界でも同様の動きが進むものと見られている。
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これらの動きを受けて、MHPSコントロールシステムズでは、IoTのセキュリティ対策に向け「セキュアゲートウェイ」をET展で参考出展する。同ゲートウェイは情報の流れを物理的に分けて一方通行の形にすることで、制御システムの安全を守るという仕組みである。
制御システムからは、同ゲートウェイに付随するプロトコル変換機で一度、全ての制御信号を一度「Modbus」に変えてから、オープンネットワークを通じて情報を送る形とする。これにより、末端情報の見える化を実現しつつ、逆に上位から末端への情報の流れを規制し、制御システムの安全を守るという仕組みである。
平田氏は「制御システムのセキュリティは今後間違いなく重要になる。MHPSコントロールシステムズでは制御システムマネジメントシステム(CSMS)認証※)も取得し、先行した電力のノウハウなども生かしつつ、IoT時代のセキュリティに向けた提案を進めていく。まずはET展で市場性を見ていきたい」と述べている。
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