米Rescaleは、CAE/HPCクラウドシステムを提供するためのOEM契約をアルゴグラフィックスと締結した。クラウド基盤を活用したCAE/HPCサービス「ARGO sFlexNavi(仮称)」を、アルゴグラフィックスを通じて2016年10月に発売する。
米Rescaleは2016年9月12日、CAE/HPCクラウドシステムを提供するためのOEM契約をアルゴグラフィックスと締結したと発表した。クラウド基盤を活用したCAE/HPCサービス「ARGO sFlexNavi(仮称)」を、アルゴグラフィックスを通じて2016年10月より発売する。
アルゴグラフィックスはこれまで、HPC(High Performance Computing)システムの構築/カスタマイズ/運用支援に関するサービスをオンプレミス環境で提供してきた。今回の契約により、ピーク時の計算資源の確保や迅速なHPC環境の構築など、クラウド基盤の特長を生かしたサービスの提供が可能になるという。
ARGO sFlexNaviは、Rescaleのプラットフォーム上で提供され、CAEソフトウェアを中心とした180種類以上のプログラムを実行できる。迅速に業務に適用できるよう、複数のバージョンをそろえた。また、大規模ファイルの転送を最低限に抑えるため、GPUで高速化したデスクトップ環境も提供し、解析結果ファイルのポスト処理を可能にした。
さらに、解析作業を効率化するため、実験計画法の導入や最適化処理機能など、解析業務に特化した機能に加え、ユーザーインタフェースや実行ジョブの管理機能を備えた。他に、SOC 2/ITAR/CSA/ISO27001に対応したセキュリティ体制も構築している。
製造業では近年、バーチャル・シミュレーションの需要が高まっている。Rsecaleが提供するCAEクラウドシステム上の解析環境をオンデマンド利用することで、シミュレーションを迅速に実行でき、開発期間の短縮につながるとしている。
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