「Creo Parametric」のSaaS版を提供開始 : CADニュース
PTCジャパンは、同社の3次元製品設計ソフトウェアCreo ParametricのSaaS版「Creo in the Cloud」の提供を開始した。ユーザーはさまざまな端末からCreo Parametricへのアクセスが可能になる。
PTCジャパンは2016年9月1日、同社の3次元製品設計ソフトウェアCreo ParametricのSaaS版「Creo in the Cloud」の提供を開始した。
同サービスはAmazon Web Service上で提供され、ユーザーはさまざまな端末からCreo Parametricへのアクセスが可能になる。従来版を利用している人も有償でSaaS版ライセンスへ移行できる。
CADユーザーが享受できるメリットとしては、場所を問わずにさまざまな端末から同じ環境でCADへのアクセスが可能であること、クラウド上のリソースが活用できるため、パフォーマンスが向上することが挙げられる。CAD管理部門としてはハードウェアへの投資や管理、またインストールや設定などが不要になる。また、コスト削減や設計作業の効率化、柔軟な人員配置が可能になるなど経営上のメリットもあるという。
これまで、企業は異なるソフトウェアのバージョン管理やバージョンアップに合わせたハードウェア投資、プロジェクトごとのライセンス準備など、さまざまな課題を抱えていた。これらの課題の対応策として、多くの企業がクラウドやSaaSの環境へと移行を進めている。Creo in the Cloudは常に最新バージョンが提供され、場所やハードウェアに依存しないため、企業は効率的なIT投資が可能になる。
PTC、「Creo 3.0」発表――CATIAやNX、SolidWorksのデータがネイティブで扱える
米国PTCは、同社の設計ソフト「Creo」の新版「バージョン3.0」を発表した。新技術「Unite Technology」を搭載したことで競合する主要CADベンダーのデータをネイティブで扱えるようになった他、スケッチなど構想設計段階と3次元CADとの親和性を高め、より革新的な設計に貢献できるようにした。
「PTC Creo 3.0」、マルチCAD環境の完全提供へ
PTCは、「PTC Creo 3.0」単体で他のCADベンダーのファイルを閲覧したりインポートしたりできる機能の提供をアナウンスしていたが、今回それら全ての提供を開始した。これによりマルチCAD環境における作業効率が大きく向上するとしている。
PTCと電通国際が提携、製造業向けIoTやSLM事業の強化へ
PTCジャパンは電通国際情報サービス(ISID)とIoTおよびSLM(サービスライフサイクル管理)の分野におけるパートナーシップ契約の締結を発表。ISIDの顧客に対しPTCのIoTプラットフォーム「ThingWorx」や「PTC Servigistics」をはじめとするSLMソリューションの提供を開始する。
PLMを使いやすくするアプリ「PTC Navigate」、工場向けにも展開
PTCは、年次ユーザーカンファレンス「LIVEWORX 2016」において、PLMツール「Windchill」などで集約したさまざまな情報を、エンジニアの業務分担ごとに活用できるようにしたアプリプラットフォーム「PTC Navigate」を紹介。今後は、PTC Navigateを工場向けにも展開していく方針だ。
中小企業にはPLMは不要なのか、PTCが専用ソリューションを販売
設計、製造、販売、サポートなど製品の全てのライフサイクルを一貫して管理できるPLM。PLMは企業の複数の部門にまたがって運用されるため、導入が難しいという理由で敬遠されがちだ。特に中小企業ではIT部門が整備されていないことが多く、導入へのハードルが高い。PTCジャパンは、PLMのうちPDM(製品データ管理)に機能を絞ったソリューションを展開することで、PLMへの道筋を広げた。
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