トヨタ自動車は、「パリモーターショー2016」において、レクサスブランドのコンパクトクロスオーバーの将来像を示すコンセプトカー「UX Concept」を世界初公開した。大胆なエクステリアや人間工学に基づいたインテリア、ヒューマンマシンインターフェイスの先端技術を組み合わせて「奥深いドライビング体験を提供する」(トヨタ自動車)としている。
トヨタ自動車は2016年9月29日(現地時間)、「パリモーターショー2016」(プレスデー:9月29〜30日、一般公開日:10月1〜16日)において、レクサスブランドのコンパクトクロスオーバーの将来像を示すコンセプトカー「UX Concept」を世界初公開した。
大胆なエクステリアや人間工学に基づいたインテリア、ヒューマンマシンインターフェイスの先端技術を組み合わせて「奥深いドライビング体験を提供する」(トヨタ自動車)としている。
外形寸法は全長4400×全幅1900×全高1520mmで、レクサス「NX」とほぼ同等だ。
UX ConceptはクロスオーバーSUVだが、低めの車高とクーペのようなドライビングポジションによって、「コンパクトなボディでありながらダイナミックな走りを予感させる革新的なパッケージ」(同社)を実現した。
フロントランプは、レクサスブランドを象徴するL字型のランプと、ファイバー形状のランプを組み合わせている。スピンドルグリルとの相乗効果で、クルマのワイド感と力強い存在感を演出した。リアランプはスポイラーと一体となって立体的な構造を強調する。ホイールは、タイヤとスポークの一体感を持たせたデザインとなっている。サイドミラーは、鏡の代わりにカメラを使用する電子ミラーだ。
インテリアは、前席と後席でデザインを変えている。運転席と助手席は人間工学に基づいたドライバー主体のデザイン構造や、ホログラム等のヒューマンマシンインタフェース技術を採用、シャープなイメージとなっている。後部座席はソフトな印象でくつろげるようにした。キャビン中心を縦に貫くコンソールや室内配色で、前後席空間の違いを際立たせているという。
運転席と助手席は、乗員の身体に掛かる負担を軽減するコンセプトシート「Kinetic Seat Concept」とみられる。可動式のシート座面と背面により旋回時の運転しやすさや快適性を向上する。また、クモの巣パターンのネットシートで高いサポート性を確保した。ネットシートの素材は、国内ベンチャーのスパイバーが開発した人工合成クモ糸繊維「QMONOS」だ。
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