東芝が単眼カメラで撮影した1枚の画像から、カラー画像と距離情報を同時に取得できる「カラー開口撮像技術」を開発した。ステレオカメラ(カメラ間距離35cm)と同等の距離精度が得られる。
東芝は単眼カメラで撮影した1枚の画像から、カラー画像と距離情報を同時に取得できる撮像技術「カラー開口撮像技術」を開発したと発表した。単眼カメラでも、ステレオカメラ並みの距離検出が可能だという。
開発した新技術ではカメラのレンズ開口部に水色と黄色のフィルターからなる独自のフィルターを装着、対象物の距離に応じたボケと色ズレが発生した画像を撮影する。そこで得られたボケと色ズレを画像処理にて補正し、距離を検出する。本方式でステレオカメラ(カメラ間距離35cm)と同等の距離精度が得られることを確認したとしている。
本方式では一般的なイメージセンサーを利用して距離測定を行えることから、距離測定の小型化と低コスト化に寄与すると目され、同社ではカメラの小型化と処理の高速化を進め、早期の実用化を目指すとしている。
本技術は「第22回 画像センシングシンポジウム(SSII2016)」(2016年6月8〜9日、パシフィコ横浜)にて発表された。
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