3Dスキャナの能力について期待しすぎている人が少なくないようです。日ごろ、たくさんのお客さんと接する大塚商会の3Dスキャナ担当がいろいろ教えてくれました。
本記事は、CADを快適な環境で使ってもらうソリューション専門街「CADJapan.com」から転載しています。
3Dスキャナは万能の入力装置ではありません。3Dスキャナが不得意とする対象物もあり、デジカメや3Dプリンタのように誰が操作してもある程度の品質が確保されるものでもないからです。単純に入力処理を装置任せにしようと3Dスキャナを導入しても、なかなか上手くいかないでしょう。3Dスキャナの性能以上に操作するユーザーの工夫と技能(スキャニングノウハウ)が重要になります。また、スキャニング後のモデリング技術が良い3Dデータの作成には必須となります。
今回はあらかじめ知っておいた方が良い3Dスキャナの特徴や注意点を大塚商会3Dスキャナ担当がぶっちゃけます。この記事を読めば、きっとスキャニング上達の助けになるはずです。
スキャン機器の性能にもよりますが、測定対象物の形状を完全にスキャニングできません。表面の不要な凹凸のノイズ、エッジや小径穴、奥行形状の欠損などが発生するからです。スキャニング後に点群編集ソフトで補完する必要があります。
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