JasParが新体制へ移行、代表理事にトヨタ常務役員の奥地弘章氏が就任:車載ソフトウェア
自動車メーカーや大手ティア1サプライヤなど140社が参加する国内の車載ソフトウェアの標準化団体JasParが新たな運営体制を発表。4人の理事のうち3人と監事が交替するとともに、新理事であるトヨタ自動車 常務役員の奥地弘章氏が代表理事に就任した。
JasParの代表理事に就任したトヨタ自動車 常務役員の奥地弘章氏
自動車メーカーや大手ティア1サプライヤなど140社が参加する国内の車載ソフトウェアの標準化団体JasParは、2016年4月1日付で新たな運営体制になったと発表した。新体制では、4人の理事のうち3人と監事が交替するとともに、新理事のうち1人が代表理事に新たに就任。さらに、JasParにおける標準化や研究開発活動を統括する運営委員長と2人の副運営委員長も新任とする人事も内定した。
新たに理事となったのはトヨタ自動車 常務役員の奥地弘章氏、日産自動車 アライアンスグローバルダイレクター/VPの吉澤隆氏、本田技術研究所 執行役員 上席研究員の幅口正幸氏の3人。奥地氏は、2016年4月4日付で代表理事に就任している。もう1人の理事には、豊田通商 執行役員兼豊通エレクトロニクス 社長の青木厚氏が留任した。監事には、トヨタ自動車 電子プラットフォーム開発部長の橋本雅人氏が新たに就任する。
2009年7月からトヨタ自動車の畔柳滋氏が務めてきた運営委員長は、本田技術研究所の橋本寛氏が新たに就く。副運営委員長も、トヨタ自動車の伊藤良氏、日産自動車の井野淳介氏が新任となる。事務局長も新任で、豊通エレクトロニクスの柿原安博氏が就任する。なお、運営委員長、運営副委員長、事務局長は、2016年6月実施予定の理事会で承認の後、正式就任となる。
- レベル4の完全自動運転車はレベル3の自動運転車を賢く育てて実現する
トヨタ自動車 常務役員の奥地弘章氏が車載ソフトウェアのセミナーの基調講演に登壇。同社の運転支援システムや自動運転に関する取り組みについて説明した。奥地氏は「レベル4の完全自動運転車は、ドライバーによる運転と自動運転機能が混在するレベル3の自動運転車を自己学習によって賢く育てることで実現できる」と語った。
- トヨタ自動車も使っている、JasParのISO26262活動成果とは?
MONOistオートモーティブフォーラム主催のセミナー「ISO26262対応から始める、日本流・車載開発プロセス改善とは」の基調講演に、車載ソフトウェアの標準化団体JasParの運営委員長を務めるトヨタ自動車 制御システム基盤開発部長の畔柳滋氏が登壇した。本稿では、畔柳氏の講演を中心に、同セミナーのリポートをお送りする。
- FlexRayとAUTOSARは実装段階へ、機能安全と情報系にも取り組む
国内自動車メーカーを中心に車載ソフトウエアの標準化を推進している団体JasPar。2004年9月の設立からさまざまな取り組みを進めてきたが、2010年度からは、活動の幅をさらに広げていく方針を明らかにしている。2009年7月からJasParの運営委員長を務めているトヨタ自動車 制御ソフトウェア開発部長の畔柳滋氏に、これまでのJasParの活動成果や今後の方針について語ってもらった。 (聞き手/本文構成:朴 尚洙)
- FlexRayとAUTOSAR、2010年には競争領域の開発にシフト
自動車の電子化が進展する中で、欧州メーカーを中心に非競争領域におけるカーエレクトロニクス関連技術の標準化活動が活発になっている。2004年9月に設立されたJasParは、これら欧州の標準規格に日本メーカーの意見を反映させることを目的として活動を行っている。JasParの運営委員長であり、日産自動車 電子・電動要素開発本部 電子制御技術部 制御技術開発グループの主管を務める安達和孝氏に、これまでのJasParの活動成果や今後の方針について語ってもらった。(聞き手/本文構成:朴 尚洙)
- JasParの新代表理事が決定、本田技術研究所常務執行役員の山口次郎氏が就任
国内の自動車メーカーや大手ティア1サプライヤなどが参加する車載ソフトウェアの標準化団体JasParの新代表理事に、本田技術研究所の四輪R&Dセンターで常務執行役員を務める山口次郎氏が就任する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.