トヨタ自動車は、同社のテレマティクスサービス「T-Connect」や「G-Link」のプローブ情報を基にした「通れた道マップ」に渋滞情報と交通規制情報を追加した。通行実績情報を含めて色分けして分かりやすく表示しており、被災地の復興活動に役立ちそうだ。
トヨタ自動車は2016年4月21日、同社のテレマティクスサービス「T-Connect」や「G-Link」のプローブ情報を基にした「通れた道情報」を地図データ上に重ねる形で公開している「通れた道マップ」に新たな情報を追加したと発表した。
通れた道マップはトヨタ自動車の常設のWebサイトだ。同年4月14日に発生した平成28年熊本地震以降は、被災地である熊本県付近がファーストビューになるように変更されている。
今回追加した情報は2つある。1つは、T-ConnectとG-Linkから得たプローブ情報を基に生成した渋滞情報である「T-プローブ交通情報」だ。道路の渋滞度が、リアルタイムに色別に表示される。表示色は、「通れた道」区間が水色、「混雑」区間がオレンジ色、「渋滞」区間が赤色である。T-プローブ交通情報は、同社の純正カーナビゲーションシステムもしくはスマートフォンの専用アプリ向けのサービスだが、今回の地震を受け、一定期間、一般のPCやスマートフォンでも閲覧できるようにした。
もう1つは、交通規制情報で、日本道路交通情報センター(JARTIC)の交通規制情報をもとに通行止めの「規制区間」を黒色で表示する。

最新の「通れた道マップ」では、「通れた道」が水色、「混雑」がオレンジ色、「渋滞」が赤色、通行止めによる「規制区間」を黒色で表示している(左)。以前は、走行実績の回数によって黄色、緑色、水色で色分けされていた(右)(クリックで拡大)トヨタ自動車は「被災地エリアを走行される際には、走行経路のご検討などに、ぜひご活用ください」としている。
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