イノベーションにはレシピがある製造マネジメント メルマガ 編集後記

決して“1人の天才”が生み出すだけではないのです。

» 2016年03月08日 12時00分 公開
[三島一孝MONOist]

 この記事は、2016年3月8日発行の「製造マネジメント メールマガジン」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。


イノベーションにはレシピがある

 「イノベーション」というと、どういう印象を持つでしょうか。「世界を変えるもの」や「天才が巻き起こすもの」などでしょうか。もしくは象徴としてスティーブ・ジョブズ氏を思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、そのイメージは「イノベーション」の内のほんの一部なのです。

 数年前になりますが、取材でイノベーション研究を行う一橋大学イノベーション研究センター教授の米倉誠一郎氏に話を聞く機会を得ました。同氏の話で興味深かったのが「日本と海外ではイノベーションとして考える範囲が異なっている」ということです。イノベーションの本来の定義は「社会・経済に対し新しい価値をもたらすこと」だとされています。しかし、日本では「革新的な技術やそういう先進的技術を持った製品」だと捉えがちで、技術に傾倒しすぎだというのです※)

※)関連記事:その製品が売れないのは「良くないから」だ――一橋大学米倉教授

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