ルビコンは「オートモーティブワールド2016」において、体積を従来比で3分の1〜4分の1に小型化しながら、低ESR(等価直列抵抗)でリップルの吸収に優れた巻回形導電性高分子アルミ固体電解コンデンサを車載向けに提案した。コンデンサの小型化により、ECUなどの基板の縮小に貢献する。
ルビコンは「オートモーティブワールド2016」(2016年1月13〜15日、東京ビッグサイト)内の「第8回国際カーエレクトロニクス技術展」において、車載向けに、体積を従来比で3分の1〜4分の1に小型化しながら、低ESR(等価直列抵抗)でリップルの吸収に優れた巻回形導電性高分子アルミ固体電解コンデンサの新製品を出展した。コンデンサの小型化により、ECUなどの基板の縮小に貢献する。
巻回形導電性高分子アルミ電解コンデンサは、一般的な非固体のアルミ電解コンデンサと比較してESRが低く、高いリップルを持つ電流の平滑化に対応できることを特徴としている。
展示した新製品は、導電性高分子と機能性液体で構成するハイブリッドタイプになる。このハイブリッドタイプでは、ルビコンの非固体アルミ電解コンデンサに関するノウハウと独自のポリマー技術を組み合わせて高耐圧化を施した。これにより、従来品と同等の性能を3分の1〜4分の1のサイズで実現できる。
125℃で4000時間の動作を保証する「PZF/PFVシリーズ」と、105℃で1万時間の動作を保証する「PEV/PZEシリーズ」をそろえる。
例えばPZFシリーズの場合、サイズが直径10×高さ9mmの品種の静電容量は270μF。従来品に当たる「PZCシリーズ」は、ほぼ同サイズとなる直径10×高さ10mmの品種の静電容量が56μFなので、静電容量は約4.8倍に向上していることになる。
一方、PEVシリーズの場合、サイズが直径10×高さ10.5mmの品種の静電容量は270μF。従来品に当たる「PAVシリーズ」は、ほぼ同サイズとなる直径10×高さ12mmの品種の静電容量が100μFなので、静電容量は2.7倍になっている。
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