ではパートナーの動向は?というと、後でもう少しいろいろ写真でご紹介するとして、まずはスライドの方を。Photo04に示す通り複数のメーカーからmbed OSが動作するボードがリリースされているが、これを認証するものとしてARM mbed enabledというロゴが新たに制定された。これはmbed OSが動作する事を分かりやすく示してくれる。
Photo04:ちなみにこのスライド右下にあるURLはnot foundとなる。現時点では"https://www.mbed.com/en/about-mbed/mbed-enabled/"が当該ページとなるまた、新たにこのマーケットに参入するメーカーのためのレファレンスデザインの提供も開始するとした(Photo05)。ちなみにこのスライドに出てくる「Smart City Reference Designの詳細はPhoto06だ。
Photo06:AYIYA(Anything In Anything)は名前の通りIPv4/IPv6のTunnel( https://www.sixxs.net/tools/ayiya/ )で、それとRaspberry Piの上で動かす程度でいい、というのがミソ。ただ6LoWPANのルーターは必要先のPhoto02にも出てきたが、現状、Wi-Fiはオプション扱いになるので、当面はIEEE802.15.4もしくはBluetoothでの接続になる。そのためクラウドとの接続はどのみちゲートウェイが必要になる。であれば別にIEEE802.15.4やBluetoothでなくてもいいし、特にウェアラブル用途では消費電力にシビアとなるのでSub 1GHz帯の方がメリットが大きい(特にある程度の到達距離を想定すると、周波数が低いほうが有利である)というあたりで選ばれたものと思われる。
エコシステムに関係する部分でいえば、基調講演レポートで、Device Connectorにアプリケーション配布機能が追加されるスライドを紹介したが、こちらに関しては2016年に提供予定となっている(Photo07)。これに関係して開発ツールだが、現在はYottaとGCC+ARM CC5という組み合わせのみが提供されるが、恐らく2016年の早い時期にKeil MDKとCloud IDEが利用できるとしている。
“印刷”のCortex-M0から64bit化を推進するCortex-A35、mbed OSまで、ARMの示す未来像
ARM「mbed OS」の現在地
ARM「mbed OS」とは何か?その詳細と動向Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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