この記事は、2015年12月17日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
読者の皆さま、初めまして。MONOist編集部に新しく加わった齊藤由希と申します。社会人3年目です。よろしくお願いいたします。
さて、2015年12月9日にトヨタ自動車が新型「プリウス」を発表しました。決してプリウスが好きというわけではありませんがプリウスには2つほど思い出があります。
1つ目の思い出は、自動車学校です。私が通った自動車学校はAT課程の教習車が全てプリウスでした。生まれて初めてハンドルを握り、免許を取れるまで付き合ったクルマですから、忘れようにも忘れられません。
まさにこれが教習車でした (クリックして拡大)
もう1つの思い出は社会人になってからのことです。縁あって社会人1年目から自動車業界の取材に携わっています。クルマが好きとはいえ設計や技術に関する知識はほとんどなかったので、見聞きすること全てが勉強です。
1番難しかったのは、部品共通化/モジュール化/プラットフォーム化です。新型プリウスが第1号となったトヨタの新しいモノづくり、TNGA(Toyota New Global Architecture)もそうです。
最初の頃は、自動車メーカー各社がなぜそのような作り方をするのか不思議で仕方ありませんでした。複数のモデルで同じ部品やモジュールを使うと、似たような走り心地のクルマばかりになってしまい、個性がなくなりそうに見えたからです。
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