第46回 外部ディスプレイ装置接続規格前田真一の最新実装技術あれこれ塾(5/6 ページ)

» 2015年12月16日 11時00分 公開
[前田真一実装技術/MONOist]

6.各規格の互換性

 PCやディスプレイ装置はどちらかを新しくしたからといって、同時に両方を新しくするということはあまりありません。また、OHPなどは、オフイスやセミナー会場の備品としてセットされていて、まだアナログ入力の装置が残っている場合もあります。

図16:OHPのDisplay入力端子

 このため、アナログのVGAインタフェース、DVIインタフェース、HDMIインタフェース、DisplayPortは簡単な変換ケーブルを使っての互換性が確保されています(図17)。

図17:変換ケーブル

 データ転送速度の違いは、PC側のソフトで、ドライバの解像度を調整します。

7.携帯機器用ディスプレイ接続

 スマートフォンの急激な普及と高性能化に伴い、PCを持たず、スマートフォン(スマホ)やタブレットだけで、メールやインターネット接続をする人が世界的に広がっています。

 スマホの写真機能も高性能化しています。

 しかし、スマホの画面は小さくて、せっかくの高解像度写真やビデオを大画面で見たいという要望が大きくなってきています。大画面であれば、ネットによるレンタルビデオなども、大勢で楽しめます。今後、小型携帯機器と大型ディスプレイとの接続は増えるものと考えられているので、携帯機器と外部ディスプレイ接続の新しい規格が出てきています。

 携帯機器接続の必要な要素としては、コネクタが超小型で、ピン数も少ないため、信号数を少なくする必要があります。

 また、携帯機器はバッテリー容量が小さく長時間稼働できないため、ディスプレイ装置側からの電源供給が必要となります。

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