ミドル層の転職、7割弱が年収アップかキャリアニュース

エン・ジャパンが転職コンサルタント187人を対象にしたアンケート調査の結果を公開。専門性やリーダーシップ、グローバル対応力を持つミドル層は、転職することで年収アップできる傾向があると分析している。

» 2015年11月18日 12時00分 公開
[MONOist]

 エン・ジャパンは2015年10月13日、「ミドルの転職後の年収」についてのアンケート調査結果を発表した。専門性やリーダーシップ、グローバル対応力などを持つ人材の場合、転職すると年収アップに成功することが多いと報告している。

 同調査の対象は、人材紹介会社集合サイト「ミドルの転職」を利用している転職コンサルタント187人。ミドル層の転職後の年収について尋ねたところ、「上がるケースが多い」(16%)、「どちらかというと上がるケースが多い」(49%)と答えた。

photo ミドル層の転職者は、転職後に現在よりも年収が上がる人と下がる人ではどちらが多いですか

 転職で年収が上がった人は何が評価されたのかという質問には、「専門スキル」(84%)との回答が最も多かった。次いで「コミュニケーション能力・適応力」(41%)、「リーダーシップ」(41%)、「グローバル対応力」(37%)などが挙げられた。

photo ミドル層の転職者で転職後に年収が上がる方は、どのような点を評価される傾向にありますか(複数回答可)

 職種別に見ると、「経営企画」「技術系(IT・Web・通信)」「コンサルタント系」「技術系(機械・メカトロ・自動車)」など、専門性を必要とする職種は、転職することで年収が上がりやすい傾向にあった。一方で、商材や企業規模などが年収に影響を与える「営業・マーケティング系」「事務・管理系」などは、転職後に年収が下がることが多いようだ。

photo ミドル層の転職者で転職後に年収が上がる/下がるのは、どのような職種の方が多いですか(複数回答可)

 年収が実際に上がったケースは、「日系企業から外資系企業への転職の場合」(53%)、「転職後に役職が上がる場合」(46%)、「業績好調な業界への転職の場合」(37%)など。逆に年収が下がったケースとしては、「大手企業での経験者が中小企業へ転職する場合」(72%)、「前職での役職者が下のポジションへ転職する場合」(46%)、「外資系企業から日系企業への転職の場合」(44%)などが挙げられた。

photo ミドル層の転職は、どのようなケースにおいて転職後の年収が上がることが多いですか(複数回答可)
photo ミドルの転職では、どのようなケースにおいて、転職後の年収が下がることが多いですか(複数回答可)

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