エン・ジャパンが転職コンサルタント187人を対象にしたアンケート調査の結果を公開。専門性やリーダーシップ、グローバル対応力を持つミドル層は、転職することで年収アップできる傾向があると分析している。
エン・ジャパンは2015年10月13日、「ミドルの転職後の年収」についてのアンケート調査結果を発表した。専門性やリーダーシップ、グローバル対応力などを持つ人材の場合、転職すると年収アップに成功することが多いと報告している。
同調査の対象は、人材紹介会社集合サイト「ミドルの転職」を利用している転職コンサルタント187人。ミドル層の転職後の年収について尋ねたところ、「上がるケースが多い」(16%)、「どちらかというと上がるケースが多い」(49%)と答えた。
転職で年収が上がった人は何が評価されたのかという質問には、「専門スキル」(84%)との回答が最も多かった。次いで「コミュニケーション能力・適応力」(41%)、「リーダーシップ」(41%)、「グローバル対応力」(37%)などが挙げられた。
職種別に見ると、「経営企画」「技術系(IT・Web・通信)」「コンサルタント系」「技術系(機械・メカトロ・自動車)」など、専門性を必要とする職種は、転職することで年収が上がりやすい傾向にあった。一方で、商材や企業規模などが年収に影響を与える「営業・マーケティング系」「事務・管理系」などは、転職後に年収が下がることが多いようだ。
年収が実際に上がったケースは、「日系企業から外資系企業への転職の場合」(53%)、「転職後に役職が上がる場合」(46%)、「業績好調な業界への転職の場合」(37%)など。逆に年収が下がったケースとしては、「大手企業での経験者が中小企業へ転職する場合」(72%)、「前職での役職者が下のポジションへ転職する場合」(46%)、「外資系企業から日系企業への転職の場合」(44%)などが挙げられた。
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