連載
» 2015年11月17日 10時00分 公開

「Fusion 360」でミニ四駆の細部を表現してみよう!無償3次元CADによる「ミニ四駆」ボディ設計講座(5)(2/5 ページ)

[志田穣,MONOist]

[Insert Point(挿入点)]で大きさを調整

 ホイールハウスの大きさですが、実はこの状態のままだと小さ過ぎてタイヤが入りません。大きくするには既存のフェースを部分的に調整する必要があります。そのためにフェースを分割することになりますが、以前行った[MODIFY]−[Insert Edge(エッジを挿入)]の機能では“既存の頂点を通るエッジを作成する”といった任意の箇所へのエッジ挿入ができません。そこで[MODIFY]−[Insert Point(挿入点)]の機能を使用します。

図7 [MODIFY]−[Insert Point(挿入点)] 図7 [MODIFY]−[Insert Point(挿入点)]

 図8のように、エッジ上の適当な箇所を頂点として選び、次に既存の頂点を選ぶことで、新たなエッジを作成できます。

図8 [Insert Point(挿入点)]によるエッジ作成 図8 [Insert Point(挿入点)]によるエッジ作成(クリックで拡大)

 以上の結果により作成されたエッジですが、ソフトウェアの仕様なのかもともと作りたかった箇所に頂点が作られていません(図9)。ということで、これを[Edit Form(フォームを編集)]で修正しましょう。

作成されたエッジと頂点の修正(1)作成されたエッジと頂点の修正(2) 図9 作成されたエッジと頂点の修正(クリックで拡大)

 さらに、図10のように[Insert Edge(エッジを挿入)]の機能でフェースを分割します。

図10 前輪ホイールハウス上部のフェース作成 図10 前輪ホイールハウス上部のフェース作成【1】(クリックで拡大)

 次に、フード(ボンネット)に当たる部分のフェースを、車長方向に分割します(図11)。使う機能は[Insert Edge(エッジを挿入)]です。

図11 前輪ホイールハウス上部のフェース作成 図11 前輪ホイールハウス上部のフェース作成【2】(クリックで拡大)

 今作成したエッジの端にある頂点から、側面フェースにエッジを作成します。使う機能は[MODIFY]−[Insert Point(挿入点)]ですが、ここでは図12のように複数の頂点を指定することで、一度に複数フェースを分割します。

図12 [Insert Point(挿入点)]による複数フェース分割 図12 [Insert Point(挿入点)]による複数フェース分割(クリックで拡大)

 今度は、図13のようにエッジを選択し、−Z方向に移動させることで、ホイールハウスを拡大します。

エッジ移動によるホイールハウスの拡大(1)エッジ移動によるホイールハウスの拡大(2) 図13 エッジ移動によるホイールハウスの拡大(クリックで拡大)

細かい調整の前に「フェースを細分化」で下準備

 前輪ホイールハウスの形状は大体決まりましたので、前部と側面の不要な箇所を削除していきます。

 その前に、下準備としてホイールハウス開口部(側面からタイヤが見える部分です)が円形で表現できるよう、周辺のフェースを細分化しておきます。[Insert Edge(エッジを挿入)]を使用しますが、この際図14の左図に示されているエッジをダブルクリックすると、右図のように3本のエッジが選択されることが分かります。

ダブルクリックによって選択される複数エッジ(1)ダブルクリックによって選択される複数エッジ(2) 図14 ダブルクリックによって選択される複数エッジ

 これは、“システム上一連のエッジとして見なされているのがこの3本である”ということを意味しています。人間の目ではその右側に連なるエッジも同様に選択してほしいところですが、これは仕方ないので図15のように2回に分けて[Insert Edge(エッジを挿入)]を行いましょう。

[Insert Edge(エッジを挿入)]によるフェース分割(2回)(1)[Insert Edge(エッジを挿入)]によるフェース分割(2回)(2) 図15 [Insert Edge(エッジを挿入)]によるフェース分割(2回)(クリックで拡大)

 続いて、[Delete(削除)]により図16で選択しているフェースを削除します。

フェースの削除と結果の「T-Spline」表示(1)フェースの削除と結果の「T-Spline」表示(2) 図16 フェースの削除と結果の「T-Spline」表示(クリックで拡大)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.