2014年10月にリリースされた無償の2次元CAD「DraftSight 2015」に追加された機能と、有償版「Enterprise Pack」の機能を紹介する。
本記事は、CADを快適な環境で使ってもらうソリューション専門街「CADJapan.com」から転載しています。
「DraftSight」はDWGファイルを作成、編集、閲覧できる無償の2次元CADソフトウェアです。2次元CADユーザーであれば、すぐに使用できるインタフェースと機能を搭載しています。2014年10月にDraftSightの最新バージョンである2015がリリースされました。無償版のDraftSightでは最近使ったドキュメントを表示できるようになりました。
本トピックスでは最新版であるDraftSight 2015に追加された機能だけを紹介しています(関連記事:設計実務でしっかり使える無償2次元CADを提供)。
無償版DraftSightと有償版「Enterprise Pack」はどのような違いがあるのでしょうか? OSにおいてDraftSightはWindows、Mac OS、Linuxなど複数のオペレーティングシステムで稼働しますが、Enterprise PackはWindowsのみでの提供、5ライセンスからの購入となります。
無償版DraftSightには、新たに次の機能が追加されました。
キーボードでF4を押すと、最近開いた12図面がウィンドウに表示されます。イメージをクリックして簡単に指定したファイルを開けます。
テーブルの編集と挿入が柔軟になり、プレビューを確認しながら設定できるようになりました。
修正するオブジェクト上をカーソルで単純にドラッグするだけで、境界線を選択することなくエンティティのトリムと延長ができます。
プロパティパレットを使用せずに寸法のフォーマットを変更できます。
1コマンドで寸法エンティティも合わせて回転、移動、コピーできます。
部品の機械加工に対して、自動化された機械加工工具を制御するのに使用されるNCプログラミング言語であるGコードを作成できます。
既存ライン上に作成された重複するラインを削除することによって、図面ファイルをクリーンアップできます。互いに重なるラインに対しては、二つのエンティティを結合できます。
Toolboxの設定ダイアログにてメニューが体系化されアクセスしやすくなりました。アセンブリ図面におけるねじ締結でボルト、座金やナットの必要なハードウェアを簡単に選択でき、それらを組み合わせて挿入ができます。
Design Libraryのフォルダ設定が不要になり、任意のファイルへアクセスしやすくなりました。
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