ヤマハ発動機は、「東京モーターショー2015」において、二輪車発想で同社らしさを表現した四輪車のデザイン提案モデルや、前2輪/後1輪の三輪車である「リーニング・マルチ・ホイール(LMW)」の新モデルをはじめ6モデルを世界初公開する。
ヤマハ発動機は2015年10月15日、「東京モーターショー2015」(一般公開日:2015年10月30日〜11月8日、東京ビッグサイト)の出展概要を発表した。二輪車発想でヤマハ発動機らしさを表現した四輪車のデザイン提案モデルや、前2輪/後1輪の三輪車である「リーニング・マルチ・ホイール(LMW)」の新モデルをはじめ6モデルを世界初公開する。さらに、モーターサイクル技術とロボティクス技術を融合したヒト型自律ライディングロボットの技術展示も行う。
同社は前回の「東京モーターショー2013」において、新たに四輪車を開発し、2020年までに販売する方針を表明している。その際に披露したコンセプトモデル「MOTIV(モティフ)」は2人乗りの小型車であり、パワートレインとして内燃機関だけでなくモーターなども選択できるようになっていた(関連記事:二輪から三輪、そして四輪へ――“人機一体感”楽しめる小型四輪車ヤマハ「MOTIV」)。
これに対して、今回公開する四輪車のデザイン提案モデルについては、現時点で発表されているシルエットからは全長に対して車高の低いスポーツカーのように見える。
一方、LMWの新モデルについては「新たな次元の感動創造に挑む」とされており、現在販売している排気量125ccエンジンを搭載する「トリシティ」よりも大型になるとみられる。
これら以外、4車種の世界初公開モデルの概要が発表されている。まず「Resonator(レゾネーター)125」は、「これからモーターサイクルと出会う若者に、『バイクとともにあるライフスタイル』を提案するオーセンティックスポーツのコンセプトモデル」(同社)である。排気量125ccの空冷4サイクルの単気筒エンジンを搭載。軽量/スリム/コンパクトな車体に、メーター周りに新規性のあるデバイスを配して、近未来の時代感とノスタルジックを融合した。ギターに用いる木目素材をあしらったタンクやシートカウル、管楽器に用いるエングレービング技法で装飾したマフラーやタンクキャップなどを採用し、ヤマハブランドならではの感性と質感で、若者のインスピレーションに訴えかける車両になっている。
「PES2(ピーイーエス ツー)」と「PED2(ピーイーディー ツー)」は、フレームを兼ねたモノコック構造の新パワーユニット「ヤマハ・スマートパワー・モジュール」を共有する、原付二種クラス相当の電動二輪車である。PES2は、前輪にインホイールモーターを装着しており、未体験の走りの境地を開拓するオンロードスポーツになっている。PED2は、「電動車両のクリーン&サイレント性を生かして、自然の中をトコトコ楽しむマウンテントレールギア」(同社)だという。
新コンセプトの電動アシスト自転車も初披露する。「YPJ-MTB CONCEPT(ワイピージェイ エムティービー コンセプト)」は、モーターアシストと高性能自転車のハイブリッドによる、フィールドを選ばない大人が楽しむ電動アシストマウンテンバイクである。電動ユニットの存在感を際立たせる発進・加速・登坂性能と、電動ユニットの存在を感じさせないデザイン性を両立し、フィールドで安心して楽しめるよう400Whの大容量バッテリーや多機能メーターを装備している。「“楽(ラク)”する道具から、“楽しく”スポーツする趣味材へ」をコンセプトに、電動アシスト自転車の機能を再定義し、新たな価値とシーンを提案する車両になっている。
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