処理能力が毎時で最大60検体の小型血球計数装置3機種を発売医療機器ニュース

シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクスは、コンパクトモデルの血球計数装置3機種を発売した。血球計数と白血球5分類(26項目)が測定可能な2機種と、より小型で血球計数と白血球3分類(22項目)が測定可能な1機種となる。

» 2015年09月01日 08時00分 公開
[MONOist]

 シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクスは2015年8月17日、コンパクトモデルの血球計数装置3機種を発売した。3機種のうち、「アドヴィア560」「アドヴィア560 AL」(オートローダー付き)は8月18日、「アドヴィア360」は10月6日に販売を開始する。

 アドヴィア560 AL/アドヴィア560は、血球計数と白血球5分類(26項目)が測定可能な機種となる。小型ながら、10.4インチの大型タッチスクリーンと大型アイコンを備えた。電気抵抗法で血球計数、レーザー散乱光で白血球5分類、比色法でヘモグロビン濃度を測定可能で、検体量は110μLとなる。また、アドヴィア560 ALでは、100本の採血管を架設できるオートローダー(オプション)により、検体の自動バッチ測定もできる。

 アドヴィア360は、血球計数と白血球3分類(22項目)の測定が可能。アドヴィア560 AL/アドヴィア560よりさらに小型で、8インチ大型タッチスクリーンと大型アイコンを搭載した。電気抵抗法で血球計数と白血球3分類、比色法でヘモグロビン濃度を測定でき、検体量は100μLとなっている。

 3機種とも、最大60検体/時の処理能力を持ち、開栓・閉栓いずれの採血管も使用できる。毎日のユーザーメンテナンスは自動洗浄のみで、メンテナンス作業も軽減。また、シーメンスが提供する外部精度管理システム「Siemens QC」にも対応している。主な用途は、中小規模施設でのメイン機としての使用や、大規模施設での緊急検査室やバックアップ機としての使用となる。

photo 製品画像:左から「アドヴィア360」「アドヴィア560」「アドヴィア560 AL」

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