コアが準天頂衛星「みちびき」の信号を利用する、測位信号受信機「LEXデコーダ」の販売を開始した。衛星信号だけで数cm単位での精密測位を可能にする。
コアは2015年8月17日、準天頂衛星「みちびき」の信号を利用する測位信号受信機「LEXデコーダ」の販売を開始した。衛星信号だけで数cm単位での精密測位を可能にしており、農機や交通、防犯、土木など幅広い用途での利用が可能だ。
新製品は衛星「みちびき」からのLEX信号(L-band experiment、みちびき独自のセンチメータ級測位用補強信号)を受信し、cm精度での測位に必要な補正情報(MADOCA-PPP)を出力する。市販の多周波受信機と組み合わせることで、携帯電話網など地上の通信インフラを必要としない精密測位を行える。
精密測位に際しては本製品(デコーダ)の他、多周波アンテナ、多周波受信機、信号分配器、測位用PC(または測位基板)が必要となるが、1台でも測位が可能であり地上通信インフラも必要としないため、同社ではロボット農機などの自動制御に活用できるとしている。
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