マミヤ・オーピーはGPSと慣性航法を組み合わせた自社開発の自律走行制御システム「I-GINS」を事業化、第一弾としてゴルフ場向け芝刈りロボットを発売する。2017年度には事業売り上げを20億円規模にまで成長させたい考えだ。
マミヤ・オーピーは2014年12月9日、GPSと慣性航法を組み合わせた自社開発の自律走行制御システム「I-GINS」(Integrated-GPS Intertial navigation system)の事業化を2015年より開始すると発表した。
第一弾として芝刈り機メーカーの米ジャコブセンと提携、共同開発したゴルフ場向け芝刈りロボット「5連フェアウェイ用芝刈りロボット」(価格は7〜9万ドルを予定)を2015年度中に販売開始する。
I-GINSはGPSを使って取得した座標情報を基に作業経路を設定、進入禁止区域や旋回方法の設定も可能な自動走行システム。
センサーなどを用いて周辺環境の地図作成と自己位置推定を同時に行うSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術は備えず、マップデータについては事前に作業エリアの外周を走行させることで学習させる必要があるものの、設定値±5cmをうたう自律走行の精度の高さが特徴だ。
マップデータを基に作成する走行データの作成時間は、ゴルフコース1コース当たり5分程度。ゴルフ場の場合、一般的な広さのフェアウェイならば30分程度で芝刈りを完了するという。
第一弾としては、ゴルフ場のフェアウェイ用芝刈りロボットとして市販化の予定だが、I-GINS自体は他用途の車両へも搭載可能であることから、同社では農薬散布や除雪などの業務にも利用できるとしており、2017年度にはI-GINS事業を売り上げ20億円規模にまで成長させたい考えだ。
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