中国のスマートフォン関連企業の小米科技(Xiaomi)が、インド国内でスマートフォンの生産を開始した。台湾の鴻海精密工業(Foxconn)との提携によるもの。
スマートフォンメーカーとして急成長を遂げる中国の小米科技(Xiaomi、シャオミ)が同社で初めてインドでの現地生産を行う。台湾の鴻海精密工業(Foxconn、フォックスコン)との提携によるもので、インド南部のアーンドラ・プラデーシュ(Andhra Pradesh)州で端末の製造を行う。
シャオミはスマートフォンメーカーとして2013年から2014年にかけて大きく成長。高機能でありながら、企業としての運営コストを大きく削減することで、高いコストパフォーマンスを実現し、設立からわずか4年で世界3位のスマートフォンメーカーへと躍進した※)。
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シャオミは、基本的に中国を中心とした新興国市場で販売を伸ばしており、米国や欧州には進出していない。スマートフォン生産についても、フォックスコンをはじめとするEMS(電子機器受託生産サービス)を活用し、主に中国で生産したものを輸出する形態を取っていた。
今回のインドでの生産開始は、生産地となるアーンドラ・プラデーシュ州の首相のチャンドラバブ・ナイドゥ氏がツイッターに投稿し、明らかとなった。
その後、シャオミのグローバルバイスプレジデントのヒューゴ・バラ(Hugo Barra)氏もツイートし、インドでの現地生産と新製品「Redmi 2 Prime」の発売を発表した。
シャオミは2015年のスマートフォンの販売目標を8000〜1億台としており、中国市場の成長鈍化が懸念される中、インド市場での成功は大きなカギを握ると見られている。
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