第37回 携帯機器のコモデティ化を実現する部品技術前田真一の最新実装技術あれこれ塾(1/4 ページ)

実装分野の最新技術を分かりやすく紹介する前田真一氏の連載「最新実装技術あれこれ塾」。第37回は携帯機器のコモデティ化を実現する部品技術について解説する。

» 2015年06月17日 15時00分 公開
[前田真一MONOist]
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本連載は「エレクトロニクス実装技術」2014年4月号の記事を転載しています。



1.ソニーの決断

 個人的には、日本のエレクトロニクス産業は決して競争力が劣ってはいないのですが、ストラテジー(戦略)がないことが問題だと思っています。

 このところ、ソニーの発表がニュースを騒がせました。

 2014年2月6日にソニーが同社のPCビジネスをVAIOのブランドとともに、日本産業パートナーズへ売却したニュースです(図1)。

図1:ソニーのVAIO売却のニュース(日本経済新聞)

 ソニーはWindowsをOSとするVAIOを手放しAndroid OSを使うタブレット、スマホ(スマートフォン)のXperiaに集中するということです(図2)。

図2:ソニーのPCとスマホ、タブレット(ソニーストアのWebページより)

 これについては多くのマスコミや、知見ある方々により語られています。ここでは、実装の立場から、タブレット、ソニーが注力するという、スマホの市場性を見てみます。

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