フィンランドのソフトウェアベンダー・Elektrobit(エレクトロビット)は、同社の車載関連事業をドイツの大手ティア1サプライヤ・Continental(コンチネンタル)に譲渡する。譲渡金額は6億ユーロ(約807億円)。2015年7月初旬には譲渡を完了する計画。
フィンランドのソフトウェアベンダー・Elektrobit(エレクトロビット)は2015年5月19日(欧州時間)、同社の車載関連事業をドイツの大手ティア1サプライヤ・Continental(コンチネンタル)に譲渡すると発表した。譲渡金額は6億ユーロ(約807億円)。同年7月初旬には譲渡を完了する計画。
エレクトロビットは、車載関連とワイヤレス関連、2つの事業を主力としてきた。今回の車載関連事業の譲渡によって、ワイヤレス関連に事業を集中することから社名をBittiumに変更する。エレクトロビットのブランド名は、車載関連事業とともにコンチネンタルに譲渡することになる。
エレクトロビットの車載関連事業は、2014年の売上高が前年比24%増の1億7140万ユーロ、営業利益が同9.3%増の1600万ユーロだった。ドイツの子会社Elektorobit Automoitveが中心になって事業を展開しており従業員数は1431人。また、Audi(アウディ)との合弁企業であるe.solutionsには459人が務めている。なお、エレクトロビットが保有する51%のe.solutions株式も譲渡契約に含まれている。
エレクトロビットは、AUTOSAR準拠の基盤ソフトウェア(BSW)「EB tresos」や、HMI(Human Machine Interface)の開発ツール「EB GUIDE」などで知られる。
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