IARシステムズはESEC2015にて、多くにパートナー企業とともに「ツールで何ができるか?」の具体例を紹介している他、開発の手戻り削減を狙うツールも紹介している。
組み込み用のソフトウェア開発環境を提供するIARシステムズは「第18回 組込みシステム開発技術展(ESEC2015)」(会期:2014年5月13〜15日)に出展、産業イーサネットやセンサーネットワーク、車載・産業機械向け機能安全、HMI(Human Machine Interface)などの用途を挙げてパートナー企業とともに「ツールで何ができるか?」を具体的に紹介する他、ルネサス「RX」シリーズに対応した産業機器向けセーフティパッケージなども紹介していた。
紹介されていたツールの中で目を引くのが、IAR Embedded Workbench上で動作する静的解析アドオン「C-STAT」とランタイム解析アドオン「C-RUN」だ。前者はIAR Embedded Workbench上でシームレスに実行されるコンパイラチェッカーで、後者はIAR Embedded Workbenchに「完全に統合された」(同社)、開発環境からの動的解析アドオンとなる。
いずれもツールとしては比較的安価で(両製品ともに15万円前後)、2つを導入することでIAR Embedded Workbenchをベースに「コンパイラは静的、デバッガは動的」の環境を構築することなり、結果として手戻りの少ない開発を進めることが可能になるとしている。
要求頻度の高まっている機能安全についてはルネサス エレクトロニクス製MCUを搭載した評価ボードに、「IAR Embedded Workbench for RX」(機能安全バージョン無償評価版)などを組み合わせた「産業機器向けセーフティパッケージ」の紹介が行われていた。自己診断ソフトウェアとマニュアルも同梱されており、機能安全システムの開発短縮を実現するとしている。
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