シュロニガージャパンは、外径1mm以下の極細同軸ケーブル用全自動電線加工装置「CoaxCenter 6000」を発売した。極細同軸ケーブルの測長・切断・ストリップ・品質検査・端末処理までを高速全自動で処理できる。
シュロニガージャパンは2015年1月9日、スマートフォンや携帯ゲーム機などで利用が広がる外径1mm以下の極細同軸ケーブル用全自動電線加工装置「CoaxCenter 6000(コアックス・センター)」の販売を開始した。極細同軸ケーブルに対応した装置としては、業界初になるという。
CoaxCenter 6000は、リールに巻かれた極細同軸ケーブルを所定の長さに計測する「測長」、計測した長さに切りそろえる「切断」、末端のジャケットと誘電体・外部導体を所定寸法で剥離し芯線を露出させる「ストリップ」、ストリップ後のケーブル両端を検査する「品質検査」までを高速全自動で処理できる。また、追加工程として、ケーブル末端に端子を取り付ける「圧着ステーション」装置を組み合わせることも可能で、測長から端子の取り付けまでを全自動化することもできる。
加工対象は被覆材を含めた外径6.5mm以下の同軸ケーブルで、1時間当たり約1300本のケーブルを加工できる。さらに、米国ワイヤゲージ規格AWG38(外径0.12mm)程度の導線を芯線に用いた極細同軸ケーブルにも対応できる。AWG38を用いた同軸ケーブルの場合、被覆材を含めたケーブル外径は約0.6mmで、小型薄型化が進むスマートフォンやタブレット端末、ゲーム機器などに活用できる。
標準構成は、測長・切断・搬送機能と、ケーブルをストリップするロータリーユニット2台、画像検査装置2台で、価格は1200万円。同社では、発売初年度に20台の販売を目指すとしている。
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