コミュニケーションおよびホビー領域のロボットにどれだけの市場があるのは意見の分かれるところだが、「週刊ロビ」の公開イベントにてデアゴスティーニ・ジャパンのマーケティング担当者が全70回(約15万円)でパーツを集めてまでロボットを組み立てたユーザーが約6万人いると述べていたので、同社が「商品の魅力を上手に訴求できれば、それなりの市場形成が可能ではないか」と判断したと推測できる。
販売開始に伴うプロモーション活動について詳細は明らかにされなかったが、「Web広告はもちろん、タイミングを見計らってのテレビCMも予定している」(ロボット事業部 岡本事業部長)としており、“DMMブランド”サービス開始時に見られたCMの集中投下がありそうである。
Robiの開発者であるロボットクリエイターの高橋智隆さんは、「これまでのロボット開発の問題点は、研究者/クリエーターの興味の範囲内で作ってこなかったこと」とビジネス化という視点が欠落していたと指摘。「ビジネス化を見据え、日本の知恵と技術を集結したこの取り組みであれば、日本のロボット産業は再び加速するのではないか」とDMM.comの取り組みに期待する。
また、高橋氏は「個人的な予想」と前置きしながらも「“キラーハードウェア”として認識されるロボットは1つだと思う。そのためには切磋琢磨する土壌が必要。ロボットを1人1台持つ時代が10年以内に来ると思っているので、そのために努力していきたい」と“新ロボット産業”の活性化と競争を期待した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.