神戸製鋼所は、トヨタ自動車の燃料電池車「MIRAI(ミライ)」にチタン材が採用されたと発表した。燃料電池スタックを構成する基幹部品の1つであるセパレータに、独自に開発してきた特殊チタン圧延材が用いられている。
神戸製鋼所は2015年1月20日、トヨタ自動車の燃料電池車「MIRAI(ミライ)」にチタン材が採用されたと発表した。燃料電池スタックを構成する基幹部品の1つであるセパレータに、独自に開発してきた特殊チタン圧延材が用いられている。
一般的に燃料電池スタックのセパレータには、耐食性、表面導電性、成形性といった性能が求められ、ステンレスが用いられることが多かった。神戸製鋼所は2000年代前半から、同社が有するチタン材の材質・表面制御技術および圧延材製造技術を活用し、セパレータに最適な特殊チタン圧延材を商品化。ミライでは、トヨタ紡織が製造する水素極側のセパレータの基材として採用された。
神戸製鋼所は今回の採用事例をきっかけに燃料電池車へのさらなる採用拡大をめざす。また、これまで培ってきた豊富な開発・製造実績により、今後もチタン需要の創出に努めるとしている。
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