Listnrは、ボタニカルデザイナーの江原理恵氏のアイデアを基に、Cerevoが電子回路、組み込みソフトウェア、筐体設計を担当。音声から感情を認識するエンジンはパナソニックが技術提供を行っている。2014年春ごろ、パナソニックはこの音声認識エンジンを利用した製品開発を検討しており、同年夏ごろからCerevoとプロトタイプの開発に着手。このプロトタイプが江原氏のアイデアとの親和性が高いと判断し、共同開発に至ったという。
その後、スタートアップ企業の支援を手掛けるABBAlabが事業支援を決定し、Listnrの開発企業としてInterphenomが設立された。「パナソニックのような大手電機メーカーがベンチャー企業と組んで海外のクラウドファンディングを利用する事例は日本国内では初」(Cerevo)だという。
ListnrはKickstarterで募った支援額が5万ドルに達成した時点で開発が決定。支援者に向けた製品の発送は、開発決定から8カ月後を予定しているという。また、Listnrのアプリケーションは現時点でiOS版のみのリリースだが、支援額が7万5000ドルを達成した場合は、Android版の開発も行うとしている。
革新的な製品を作り続ける――パナソニック出身者が立ち上げた家電ベンチャーの新戦略
ABBALabが「DMM.make AKIBA」活用してのIoTスタートアップ支援
機材総額は5億円! DMMが試作から量産まで可能なベンチャー支援施設を開設Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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