GR-PEACHはmbedプラットフォームのボードですので、プログラム開発はWebブラウザを利用してのオンライン開発となります。ビルドして生成されたバイナリファイルは自動的にローカルPCにダウンロードされますので、PCにUSB接続したGR-PEACHへこのバイナリファイルをドラッグ&ドロップすれば、開発したプログラムが実行可能となります。
これらについて簡単に説明しておきます。手順としては以下となります。
mbed.orgが提供する開発環境を使うためにはアカウントを作成する必要があります。アカウント作成方法など、詳細はこれらについては「mbed」で始めるARMマイコン開発入門(3)をご参照ください。
mbed.orgでは開発できるボードのことを「mbed enabled」と表記しますが、現時点で45種類ものボードがあります。これらは全てARMアーキテクチャのCPUを搭載していますが、CPUコアはCortex-M0シリーズからCortex-M4シリーズまでさまざまです。GR-PEACHのCPUコアはCortex-A9ですから、開発環境に対してどのボードをターゲットするか設定する必要があります
mbed.orgの「Platforms」ページからGR-PEACH(ピンク色のボードを探します)を選択し、画面左上の“Add to your mbed compiler”をクリックします。するとmbedでコンパイルするとき、GR-PEACHをターゲットとして選択可能となります。
これはシリアルポートを使わないLED点滅などのプログラムでは必要ありませんが、PCとシリアルポートを使って通信を行う際やprintfデバッグなどには欠かせないので、インストールしておくことをお勧めします。
GR-PEACHの場合、このデバイスドライバをインストールするとmbedで生成したバイナリーファイルをダウンロードする際、接続したUSBケーブルを用いてPCとの間でシリアル通信ができるようになります。PC側には仮想COMポートがひとつ生成されることになります。
ドライバは「Windows serial configuration」のページからインストール可能です。GR-PEACHをPCにUSB接続し、「mbed」ドライブが見えている状態でインストールします。
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