広帯域にわたる利得と良好なVSWR(電圧定在波比)を可能にし、電力注入の効率が良い試験が可能。1本で700MHz〜3.2GHzの広帯域をカバーでき、試験中のアンテナ交換の必要がなく、工数削減もできるという。
ノイズ研究所は2014年12月1日、小型・軽量ながら広帯域をカバーし、良好な放射特性と利得を持つ、近接イミュニティ(電磁耐性)試験用の「薄型プレート広帯域アンテナ」の販売を開始した。
薄型プレート広帯域アンテナは、携帯電話・スマートフォンなどからの影響を評価する近接イミュニティ試験を効率的に行うためのもの。平面状のアンテナパターンの配線により、さまざまな周波数で共振する放射部・グラウンド部を設け、「広帯域にわたる利得」と「広帯域にわたる良好なVSWR(電圧定在波比)」を可能にした。これにより、電力注入の効率が良い試験ができる。
また、小型でフラットな形状のアンテナとフレキシブル構造のハンドルにより、狭いすき間での試験が簡単にできる。サイズは幅50mm×高さ186mm×厚さ8mmで、重さは73.5g。アーム部分が曲げられるため、試験時の取り扱いや取り回しにも優れているという。
従来は複数の周波数での試験の場合、周波数ごとにアンテナ交換が必要だったが、同製品は1本で700MHz〜3.2GHzの広帯域をカバーできる。そのため、試験中のアンテナ交換の必要がなく、工数削減が可能だという。デジタル変調など、ブロードバンド帯域での信号にも使用できる他、耐電力は30Wで強電磁界の試験も行える。
価格(税抜き)は、アンテナが30万円、ハンドルが15万円で、同社では初年度に50本の販売を目指すという。
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