日立ハイテク、スマートフォンを利用した携帯型脳活動計測技術の試作を開発医療機器ニュース

近赤外光で前額部の2点を計測するヘッドセットと、計測結果を表示するスマートフォンのアプリケーションで構成する、携帯型脳活動計測装置の試作機を開発。前額部の血流変化をリアルタイムに計測でき、時間・場所を選ばず脳活動を可視化できる。

» 2014年12月09日 07時00分 公開
[MONOist]

 日立ハイテクノロジーズは2014年11月26日、ヘッドセットとスマートフォンで前額部の血流変化をリアルタイムに計測できる、携帯型脳活動計測装置の試作機を開発したと発表した。

 今回開発された試作機は、2014年4月に日立製作所より取得した脳科学産業応用事業の最新の開発成果となる。近赤外光で前額部の2点を計測するヘッドセットと、計測結果を表示するスマートフォン(Android OS)のアプリケーションで構成されている。

 ヘッドセットは約100gで、計測した信号を処理する主要回路を内部に集約したことで、これまで以上にウェアラブルなスタイルで、携帯性も向上した。また、計測した信号はスマートフォンのアプリケーションでリアルタイムに表示でき、時間・場所を選ばず脳活動を可視化できる。これらの機能により、日常生活に近い環境での計測が可能になった。

 同社では、認知トレーニングや学習など、幅広い分野での活用に向け、大学・研究機関と協力しながら試作機による検証を進め、2016年には製品化を目指すとしている。

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