いよいよここからが核心だぜぃ。この鋼材のデータを(図2)を見てみなっ! 学者には関係ねぇかもしんねぇけど、俺たち職人が飯を食っていくために、なくてはならねぇ“職人のための”データだっ!
うんわぁ〜〜ツ! CAE使うときに役に立ちそうなデータばっかですね。しかも、研究職用に偏っていなくて、まさに職人用ですね。鋼材のデータは、押さえたぞ。
これが設計データというものですか! おかげで酔いが覚めました。うおーい、すみませぇ〜〜ん、コラッ! 店員ー! 店員ー! どぶろくの冷やをおかわり〜〜てんだぁっ!
全然覚めてないね。
そんじゃ、アルミ材のA5052と、A2017(ジュラルミン材)の設計データはこれだ(図3)。見やがれっ! 大きな違いがあるのは、どこだ? あん?
「引張り強さ」の値はA5052より高いといってもSUS304やS45Cには及ばないし、「疲れ強さ」はA5052よりちょっぴり高いくらい。これじゃ、「鋼材に匹敵する」とは言えないですよね。
そもそもアルミと鋼材とでは、応力-ひずみ曲線の推移も異なります。「もっと高めろコスト意識! これだけ覚えろ材料特性! 」で解説しました。
ひ弱だなぁ! まるで、国木田……さん、みてぇだなぁっ!
ねえ、呼び捨てしそうになったでしょ!(泣)
一般的な材料専門書にだまされてはイカン! キチンと自分で理解して、データ整理することだ!
早速、少しだけですが、まとめてみました(図4)。
おぉ、さすがに富士山麓大学の院卒じゃねぇかい。こういう仕事は早いな。
ウィーッ。どぶろくウメェーッ!
エリカちゃん、今回はただの酔っ払いだな。
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