新機能の「Application Builder」を使うと、設計者向けにカスタムした解析アプリケーションが作れる。
米COMSOLは2014年10月31日(現地時間)、マルチフィジックス解析(無制限連成解析)ソフトウェアの新製品「COMSOL Multiphysics バージョン5.0」を発表した。Windows OS版の新機能の「Application Builder」はCOMSOL Multiphysicsの任意のモデルをアプリケーション化できる。その中の「Form Editor」はユーザーインタフェースのレイアウトを設計し、「Methods Editor」でカスタムコマンドを実装する。例えば、進行中の解析プロジェクトをベースに、設計パラメータを入力だけで解析が行える。
製品スイートには、幾何光学モジュール「Ray Optics Module」、デザインモジュール「Design Module」、BIMツール連携モジュール「LiveLink for Revit」という3つの新アドオンを追加した。幾何光学モジュールは建築科学、太陽エネルギー、干渉計などの応用分野において、傾斜媒体・非傾斜媒体内における光線の軌跡の計算、多色非極性部分コヒーレント光のモデリングなどが行える。デザインモジュールは、COMSOL製品スイートで利用可能なCAD機能を拡張するアドオン。同モジュールを利用すると、3次元CADに関してロフト、フィレット、面取り、中間サーフェス、厚み付けの各作業に加え、CADのインポート、形状の修復機能などの機能が使用可能になる。LiveLink for Revitは、AutodeskのBIMソフトウェア「Autodesk Revit Architecture」と「COMSOL」の間で形状データがシームレスに同期できる。
定義済みのマルチフィジックスカップリングとしては、下記を追加した。
他、モデリングやメッシュ生成、材料設定、最適化および多目的化など多数の機能改善・追加を行ったという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.