シーメンス、ワイヤレスFD対応のフルオートX線撮影装置を発表医療機器ニュース

ワイヤレスFD対応フルオートX線撮影装置「Ysio MAX」は、X線管ユニットに5軸回転機構を搭載し、フルオートで目的のポジションへ移動できる。新開発のワイヤレスFD「MAX wi-D」は、従来と比べ大幅に軽量・スリム化したことで機動性も向上した。

» 2014年11月26日 07時00分 公開
[MONOist]

 シーメンス・ジャパンは2014年11月10日、新開発のワイヤレスFD(Flat Detector:フラットディテクタ)を採用した、ワイヤレスFD対応フルオートX線撮影装置「Ysio MAX(イージオ マックス)」の販売を同年12月に開始すると発表した。

 Ysio MAXは、同社が2008年に発売した、ワイヤレスFDとデジタル一般撮影装置の統合型フルオートシステム「Ysio」をリニューアルしたもの。X線管ユニットには5軸回転機構を搭載し、フルオートで目的のポジションへ移動できる。検者は被検者から離れることなく位置合わせやケアができ、安全な検査が可能だという。

 新開発のワイヤレスFD「MAX wi-D」は視野サイズ35cm×43cmで外形厚19mm/重量3.0kgとなっており、従来の外形厚25mm/重量4.8kgから大幅に軽量・スリム化。画像表示時間や充電時間も短縮し、機動性も向上した。他、視野サイズ24cm×30cmのワイヤレスFD「MAX mini」(外形厚16mm/重量1.6kg)と固定式FD「MAX static」(視野サイズ43cm×43cm)もあり、整形外科や小児科、救急などの検査や施設の状況に合わせた最適なシステムを構築できるとしている。

 さらに、ワイヤレスFD内に搭載した2方向の傾斜角度センサーの情報を、リアルタイムでX線管ユニットの液晶タッチパネルに表示する機能「MAX align」を搭載した。これにより、被検者の背中に挿入したFDが見えない座位撮影時でも、正確な角度のX線照射が可能だ。ポジショニング時間の短縮だけでなく、再撮影による不必要な被ばくリスクも低減できるという。

photo 左:【製品画像:Ysio MAX】、右:【FD画像:MAX-wi-D(奥)、MAX mini(手前)】AX

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