入力サンプリング周期(処理速度)を従来機種の10倍となる50msに高速化。入力精度も従来の±0.5%から±0.2%に向上し、きめ細かな制御ができる。簡易電力量モニタ機能も搭載した。
富士電機は2014年10月27日、グローバルスタンダード温度調節計「PXFシリーズ」を発売すると発表した。
PXFシリーズは、入力サンプリング周期(処理速度)を従来機種の10倍となる50msに高速化した。入力精度も従来の±0.5%から±0.2%(測温抵抗体入力における0℃〜850℃の範囲での比較)に向上している。これにより、きめ細かな制御が可能となり、生産や加工の品質向上につながるという。
また、高視野角・高コントラストの液晶パネル(M.V.A.液晶)を搭載する他、現在温度の表示に視認性の高い白色を採用。視認性の高い画面表示となった。体積は、同社従来製品に比べて約36%小型化(盤内奥行き58mm)した。
さらに、同社によれば「業界初」だという簡易電力量モニタ機能や稼働時間警報機能、ユニバーサル入力機能も搭載した。設備の電力消費量を簡易的に計測できる他、保守点検時期の通知による設備の予防保全ができる。ユニバーサル入力機能では、パラメータ変更のみで複数のセンサ(熱電対・測温抵抗体・電圧・電流・mV)を切り替えられるため、保守品の在庫削減にも対応できる。
ラインアップは、幅96mm×高さ96mm×奥行き65.7mmの「PXF9」、幅48mm×高さ96mm×奥行き65.7mmの「PXF5」、幅48mm×高さ48mm×奥行き65.7mmの「PXF4」の3種類。価格(税抜き)は、それぞれ2万9000円、1万9800円、1万4800円から。
発売は、AC電源対応品が2014年10月27日(2015年1月出荷)、DC電源対応品とオプション機能が2015年3月31日(2015年4月出荷)の予定。同社では、アジアを中心にグローバルに展開し、2016年度にシリーズ全体で20億円の売り上げを目指す。
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