XYZプリンティングジャパンは、日本のモノづくり分野で活躍する団体・個人を3Dプリンタで支援する取り組みを開始すると発表。その第1弾として、「Fablab Oita(ファブラボ大分)」が進める大分県での地域連携授業をサポートする。
台湾Kinpoグループ傘下のXYZprintingの日本法人であるXYZプリンティングジャパンは2014年8月7日、日本のモノづくり分野で活躍する団体・個人を3Dプリンタで支援する取り組みを開始すると発表した。
その第1弾として、「Fablab Oita(ファブラボ大分)」が進める大分県での地域連携授業をサポート。同年8月11〜12日と9月16〜18日の期間、大分県立芸術文化短期大学で、Fablab Oitaの運営にかかわる“ものづくり系女子”神田沙織氏とファブリケーションデザイナーの平本知樹氏の両名が「デザイン特論」と題し講義を行う。
この講義は、美術科デザイン専攻の3年次講義として初の取り組みであり、学内キャンパスおよびFablab Oitaを拠点に連携し、製品プロトタイプまでを一環して体験できる集中講義として実施される。
同社は、この講義にパーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ 1.0」を2台、先日発表されたばかりの「ダヴィンチ 2.0 Duo」を1台、そしてフィラメント5個を提供する(関連記事:9万円を切るデュアルノズル搭載3Dプリンタ登場――「ダヴィンチ 2.0 Duo」)。
デザイン特論の講義では、学生にモノづくりの楽しさや面白さを伝え、3Dプリンタをはじめとするデジタルファブリケーション機器の利用方法などを紹介。8月の講義では、実際に3Dプリンタを使った制作の課題が出される。学生らは、約1カ月後の9月の講義までの間、ダヴィンチを自由に使って課題に取り組み、その後、作品発表や学生同士のディスカッションなどを行う。同社と神田氏らは、この講義を通じて、学生らに新たなアイデアの発見を促し、将来、日本のモノづくりを支える人材が1人でも多く輩出されることを狙う。
同社は、今回の取り組みを皮切りに、今後もモノづくり分野で活躍する団体・個人を支援し、日本のモノづくりをサポートしていきたい考えだ。
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