2〜3年前からIoTに力を入れてきたというアドバンテックは、IoT向けに製品化したソリューションを多数そろえていた。
その1つが、ESEC2014の開催初日(2014年5月14日)に発表したばかりの新製品「UTX-3115」だ。インテルと共同開発した屋外/産業用IoTゲートウェイ製品で、手のひらサイズのコンパクト設計が特徴だ。デュアルコアの「Atom E3826」を採用し、HDDも搭載可能。USB 3.0やHDMI、COMポートなどを備えつつ、ファンレス構造となっている。
この他、小型ボード規格「UTX」準拠の製品や、アドバンテックが提唱する拡張インタフェースコネクタ「MI/O」を搭載したボードをアピールしていた。これまでアドバンテックは、x86系CPUを中心に製品を出してきたが、これからRISC系CPUを乗せた製品も徐々に出していくとのことで、幾つかの製品を展示していた。
組み込みLinux開発に関する多数のソリューションを抱えるリネオソリューションズは、Linux超高速起動ソリューション「Warp!!」の展示を前面に訴求していた。
最新の「Warp!! 5.0」では、システムの立ち上げ時に読み込むスナップショットイメージを複数のイメージに分割して保存。それらをマルチコアCPUを使って複数へ移行して読み込むことで、従来よりも起動時間を短縮させた。
システム構成にもよるが、展示ブースで披露されたデモでは、電源オンから2.63秒で起動していた。この時間にはブートローダの立ち上がり時間とレジューム時間も含まれていて、実際のイメージロード時間は1.27秒ほどだという。Warp!! を使わなければ14秒くらいかかるということなので、6倍近く速くなっている計算だ。
また、「Warp!! 3.0」までは、2つあるスナップショットイメージを切り替えるためには、一度リセットする必要があったが、Warp!! 5.0では、カーネルが動いている最中に別のスナップショットをロードできるようになり、2つのシステムを簡単に切り替えできるようになった。
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