半導体ベンチャーのザインエレクトロニクスは、「人とくるまのテクノロジー展2014」において、画像処理IC「THP7312」や高速シリアルインタフェース「V-by-One HS」に対応する送受信IC「THCV219/220」などを展示した。
半導体ベンチャーのザインエレクトロニクスは、「人とくるまのテクノロジー展2014」(2014年5月21〜23日、パシフィコ横浜)において、画像処理IC「THP7312」や高速シリアルインタフェース「V-by-One HS」に対応する送受信IC「THCV219/220」などを展示した。
同社は2013年4月に車載分野に本格参入すると発表(関連記事:国内半導体ベンチャーの雄が車載分野へ本格参入、「V-by-One」などを展開)。今回初めて、人とくるまのテクノロジー展にも出展することとなった。
THP7312は、ドライブレコーダなどに搭載されている現行品「THP7212」の後継となる画像処理ICだ。運転支援システムに用いられる車載カメラで撮影した映像データから、霧やガラスの曇りの影響を取り除ける映像鮮明化機能が組み込まれている。「中国で社会問題になっているPM2.5によるモヤにも対応できる」(同社の説明員)という。もちろん、THP7212と同様に、独自のノイズリダクション機能による画質制御機能も備える。2014年夏ごろに市場投入を予定している。
一方、THCV219/220については、7mのSTP(シールド付きツイストペア)ケーブルを介して接続したカメラからの720pのHD映像を遅延なく伝送できるデモンストレーションを披露した。720pのHD映像の帯域幅は2.23Gbpsに相当するが、THCV219/220は3.75Gbpsまでの伝送速度に対応するので遅延は発生しない。同社の説明員は、「2015年第1四半期には、最大伝送速度を4Gbpsまで引き上げた次世代品を発表する計画」と述べている。
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