Solid Edge ST7ではユーザーインタフェースを改善するととも、3次元モデリングやアセンブリ、レンダリング機能、ドキュメント管理機能など強化するという。
米シーメンスPLMソフトウェアは2014年5月12日(現地時間)、2014年度中に発売予定のミッドレンジ3次元CAD新版「Solid Edge ST7」の機能の一部を明らかにした。新版では、ユーザーインタフェースを改善するととも、3次元モデリングやアセンブリ、レンダリング機能、ドキュメント管理機能など強化する。
今回起動画面を刷新し、部品やアセンブリなどのデータフォーマット選択や、最近開いたファイルなどが1ページに分かりやすく一覧され、オンラインラーニングプログラムへのアクセスをしやすくした。オンラインラーニングプログラムについては、ガイド画面の「初心者なのか」「どういうものを作りたいのか」「何を知りたいのか」といった案内メッセージのリンクから、適切なプログラムを選び出せる。
それぞれのアイコンからプルダウンして小窓を表示させるタイプの新しい操作ガイドも追加。小窓の中で、テキストによる説明とともにシンプルな動画で操作概要が確認できる。
3次元モデリング機能については、プリミティブ(基本形状)からの作成機能、板金(シートメタル)機能の強化、パターン穴機能強化、架台(フレーム)作成機能の追加、材料テーブルの改良、線画の作画機能の改良など行った。
板金機能については、ソリッドのベース形状から、設定画面で逃げ処理や厚みなど設定した上、板金構造に変換できる機能を追加した。
既存のボルト位置の計測データを利用し、ボルト形状に合った取り付け穴を最適な位置に付加する機能も加わった。
材料テーブルについては、頻繁に使用する材料をカスタムタブ内にリストしておけるようになった。
スケッチ機能では、3次元画面上で2面を使っての線画作成が可能だ。水平・垂直で制御しながら線を描きたい場合に便利だ。
アセンブリ上で干渉させたくないエリアをソリッドでモデリングしておいて、その形状を基にして架台作成が可能だ。
レンダリング機能では、同社パートナーであるLuxion社の「KeyShot」テクノロジーを新たに採用し、ドラッグ&ドロップの簡単操作で写実的なレンダリングが可能となったという。
同社パートナー企業であるマイクロソフト関連の新しいアプリケーションとしては、3Dプリンタ出力用モデルが簡単に用意できる「Microsoft 3D Builder」連携機能と、タブレット端末「Microsoft Surface」対応を挙げた。Microsoft Surface端末からSolid Edgeを使用する場合、タッチ操作やフィンガージェスチャー機能が利用できる。
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