Audi(アウディ)は、排気量3.0l(リットル)のV型6気筒ターボディーゼルエンジン「3.0 TDI」の新モデルを開発。従来モデルと比べて燃費性能が13%向上しており、欧州の排気ガス規制「Euro 6」に適合しているという。
Audi(アウディ)は2014年5月8日(欧州時間)、「第35回国際ウイーン自動車シンポジウム」において、排気量3.0l(リットル)のV型6気筒ターボディーゼルエンジン「3.0 TDI」の新モデルを開発したと発表した。最高出力が160kWと200kWの2機種があり、最大トルクは600Nmに達する。燃費性能も従来モデルと比べて13%向上しており、欧州の排気ガス規制「Euro 6」に適合しているという。
新型3.0 TDIは、ピストンリングやピンの摩擦損失を最小化した。クランクケースと新設計のシリンダーヘッドにより冷却流路を分離している。新開発の熱管理システムの採用により効率を高め、ターボチャージャーと可変油圧ポンプも一新した。そして自動車の歴史上初めて、NOx触媒コンバータを、ディーゼル微粒子捕集フィルター(DPF)と尿素SCRシステムに一体化することに成功した。
これらの改良により、最も厳しい排気ガス規制と言われるEuro 6に適合するとともに、従来モデルと比べてCO2排出量を平均で15g/km削減できた。同社は、「クリーンディーゼルと呼ぶにふさわしい機能を得た」としている。
アウディは、25年前に最初のTDIを投入して以降、ディーゼルエンジンの開発に注力してきた。現在のラインアップは、気筒数が4/6/8本、排気量が1.6/2.0/3.0/4.2lで、総計13機種となっている。
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