例えば、選挙活動の場合……。
当選を目指す立候補者にとっての「街頭演説」は、選挙運動の中でも効果の大きい活動の1つです。候補者は駅前や繁華街を巡回し演説しますが、きちんとPDPCによる事前分析を実行しています。
図1を見ながら解説しましょう。
候補者にとって演説よりも重要なリスクマネジメントが必要なのです。
オメェらも有権者だからよぉ、一度は、駅前やバスターミナルでの演説を聞きに行ったことがあるだろ?行く人全員が、その立候補者の見方とは限らねぇってもんよ。
あっ、そうですね。ヤジもいっぱい飛んでいました。
もしかしたら、ヤジ馬だけではなく、暴漢もいるかも……。そういう輩に対しても、PDPCが必要ですね! で、警察の位置や病院の位置、連絡方法の事前準備が必要なんですね!
ところで甚さん! 至るところ、特に後半で多くの「病院」がマークされていますが、どうしてですか?
それはだなぁ、候補者には結構、高齢者が多いからだ。しかも、立ち通しのしゃべり通しで、食事どころか水分補給もままならず、トイレも我慢してしまう……。そうすると、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすときたもんだ。
あっ、そうですね。ご高齢の候補者にとっては、健康維持が最も重要なんですね。
そうかっ! 頭では分かっていても、PDPCを作成、実行しなくてはとっさの事態で行動ができませんね。
「すごろく」のようで楽しそうだわ。これなら、誰でもできますね。
この例から、修学旅行生を引率する先生、チームを組んで手術をする外科医なども、工程や道順に関する事前調査や不慮の事態に備えてのPDPC法が適用されています。その一方で、日本人は行き当たりばったりがお好みのようです。
特に、日本の技術者がその傾向にあります。
そんじゃよぉ、ここらで良君みてぇな不器用な技術者に朗報だぜぃ。
何ですか? アベノミクス効果で、お給料アップかな?
そんな訳ないでしょ! あの会社、リストラばっかりやっているのよ。先が見えてるじゃない!!
なぁ、良君! オメェら技術者って、本当に女性との付き合いが下手だよなぁ。
特に国木田さんは、ひどいですね。
ガァーン!
くれぐれも国木田さんではないのですが、ある男性からデートに誘われたんですよ。
「くれぐれも……」って強調するのヤメテッ! ねえ、それに誰? そいつ誰なの? 誰っ!? 許せな〜い!!
で、結局、デートに行ったんですけどね、「どこ行く?」「何食べる?」「どの映画見る?」って聞かれてばっかり。結局、私が全て決めて、後から付いてきたんです。これじゃ、まるで犬ですよ。
犬は犬でも、「政権の番犬」の方がいいよなぁ。良君、その相手がオメェだったとしても、結局同シだろうがぁ、あん?
ギクッ!
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