機械系メーカー 車用電装部品の筐体設計からの転職転職成功事例(1/2 ページ)

昇格して管理職になっても、「今の会社にいるのは個人として将来性がない」と感じるようになり、転職を決意した松嶋さん。転職エージェントに「将来的にニーズの高くなる職種は?」と相談して返ってきた答えは、意外な職種でした。

» 2013年11月20日 07時00分 公開
[MONOist]
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本記事はパソナが運営する人材紹介サービスブランド「パソナキャリア」の記事に加筆・修正して転載しています。




松嶋さん(仮名 30歳 男性)

30歳という節目の年に、自分のキャリアを考えた松嶋さん。今の会社では勤務環境の割には将来性が見込めないと判断し、転職を決意。今までの技術が生かせて、将来的にニーズの高い職種に就きたい。エンジニアの経験とコミュニケーション力が生かせる技術営業という適職に出会うまでの道のりは?

前職   機械系メーカー 車用電装部品の筐体設計

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現職   外資系メーカー ベアリングの技術営業


転職を考えたきっかけは何ですか?

 大学卒業後、機械系のメーカーにて7年間、主に車用電装部品の筐体設計を行っておりました。勤務環境が非常に厳しく、年収適性を考えたときに自分の価値は違うのではないかと思ったことが直接的なきっかけです。ちょうど30歳ということもあり、今後の自分のキャリアを考えたときに、今の会社では昇格しても管理職という立場で今までやってきた「設計」に携われなくなるので、今の会社にいるのは個人としても将来性がないと思い、転職を決意しました。

どのように転職活動をされましたか?

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 すぐにでも転職したいというのと、日常の業務が多忙だったので、インターネットで情報収集というよりも人材紹介会社に登録して効率的に転職活動を進めようと思いました。インターネットだと一般的な会社の情報で終わりがちなところがありますが、紹介会社経由の場合は、会社で働いている人たちやカルチャー、面接官はどんな人かなど、詳しい情報まで聞き出すことができました。また、キャリアチェンジをしようと考えていたので、実際に事例はあるのか、そういうニーズはあるのかなどいろいろ相談することができました。

 今までのキャリアは7年間通じて機械設計でしたが、担当のキャリアアドバイザーに「将来的にニーズの高くなる職種はあるのでしょうか?」と質問をしたとき、「技術営業はどうですか?」と回答が返ってきたときは意表を突かれましたね。自分の中では全く視野に入っていなかった職種でしたから。

 しかしながら、自分の志向性を考えると、技術的な要素も含みながら人と関わっていきたいという希望に非常にマッチしていたので、技術営業に挑戦してみようという気持ちになりました。

今度入社する会社を選んだ理由は何ですか?

 インスピレーションと担当人事の方との相性が良かったというのが入社を決めたポイントです。エンジニアとして設計だけを行うのではなく、交渉力を活かせるところも魅力の1つです。もちろん、待遇や職場環境も前職より改善されることも大きいですね。

 人と話すことは本当に重要だと思いました。社長面接のとき、社長はドイツ人だったのでドイツ語のあいさつを覚えて行ったところ、とても受けが良くその後も和やかに面接を進めることができました。話す相手によってネタを考えるのも1つの気遣いだと思います。面接されるという意識ではなく、自分をプレゼンするという感覚で面接に臨んだことも良い結果につながった理由の1つだと考えています。

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