ターボ冷凍機の圧縮機に磁気軸受機構を採用し、潤滑油とオイルフィルター交換を不要にして保守コストを大幅に低減した。
三菱重工業は2013年8月21日、潤滑油とオイルフィルター交換などの保守を不要にした省スペース型ターボ冷凍機「ecoターボETIシリーズ」新製品「ETI-40MB/50MB」を今秋に発売すると発表した。
ターボ冷凍機の心臓部に当たる圧縮機に、回転軸を磁気で浮上させる軸受構造を採用。摩擦抵抗を非常に小さくしたことと新型翼の採用で効率を向上するとともに、潤滑油保守を不要にして保守コストを大幅に削減した。従来の「ETI−40」では圧縮機が2台であったのに対し1台に削減。設置面積で約15%、機械質量で約20%削減した。
また、既存製品を上回る省エネ性能と冷媒にオゾン層破壊係数ゼロのHFC−134aを使用することで消費電力の低減・CO2排出量を削減し、地球温暖化防止にも貢献する。ETI−40MB/50MBシリーズは400冷凍トン機だが、その省エネ性能は定格COPが6.3、IPLVが9.0。
従来のETIシリーズは、150〜500冷凍トンから700冷凍トンまでそろえている。三菱重工業では、今後磁気軸受を搭載した大容量機の製品化を予定している。
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