東芝は、車載用2.5型ハードディスクドライブ(HDD)として「業界最大の記憶容量」(同社)となる320Gバイトを達成した「MQ01AAD032C」などを製品化。同年8月から量産を始めると発表した。
東芝は2013年6月27日、車載用2.5型ハードディスクドライブ(HDD)として「業界最大の記憶容量」(同社)となる320Gバイトを達成した「MQ01AAD032C」などを製品化し、同年8月から量産を始めると発表した。価格は公開していない。
「MQ01AAD032C」は、磁気ヘッドやディスクの磁性層の改良によって、記憶容量の向上を実現した。また、従来品の「MK2060GSC」と比べて内部転送レートが約28%向上したので、データ処理速度も高速になったという。
同社の車載用HDDの特徴である、24.5m/s2(50〜200Hz)の耐振動性や、動作時で−30〜85℃、非動作時で−40〜95℃という使用温度範囲、494.9hPaという低圧(海抜5650mの大気圧に相当)での動作といった特性はそのまま維持した。
その他の仕様は以下の通り。ディスク枚数は1、ヘッド数は2。平均シーク時間は12ms、回転数は4200rpm。インタフェースはATA8/Serial ATA 2.6で、速度はそれぞれ3Gビット/秒と1.5Gビット/秒である。外形寸法は幅69.85×長さ100.0×高さ9.5mm、重量は105g。エネルギー消費率は0.00132W/Gバイトとなっている。
東芝は2001年に世界で初めて車載用HDDを製品化した後、2013年6月には累計出荷台数で2800万台を達成している。
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