ラティス、Webベースの3D作業指示書作成ツールで中国語やタイ語指示書の自動生成に対応製造ITニュース

ラティス・テクノロジーは、Webベースの3D帳票自動作成ツールで多言語対応を実現し、日本語から中国語やタイ語に自動翻訳が可能な新バージョンを発売する。

» 2013年05月09日 15時00分 公開
[三島一孝,MONOist]

 ラティス・テクノロジー(以下ラティス)は、Webベースの3次元帳票自動作成ツール「XVL Web Master」で、多言語での指示書共有を実現した新バージョン「10.1」を発売する。

 ラティスの開発した軽量3次元データ「XVL」では、XMLをベースとし、3次元表示の精度を損なわずにデータ量を軽量化している。グローバルな生産分業が進む中、海外工場に作業指示を素早く伝える手段として利用されている。

 新バージョンでは、多言語対応を強化し、作業指示書を作成するための工程表示テンプレートを利用することで、それぞれの国の言語による指示書の自動生成を可能とした。

 利用するには、まずDMU(デジタルモックアップ)ツール「XVL Studio」でXVL変換しておく。そのXVLに組立工程を定義し、さらに各工程内の作業内容を日本語に対応したタイ語、中国語などに翻訳してXVL内に保持しておく。これらのデータを新バージョンのXVL Web Masterの入力データとすることで、指定した言語で工程内の作業が表示される指示書を作成可能となる。

 指示書はXVLを含むHTML5形式で記述されており、Web配信が可能だ。これは、無償ビュワー「XVL Player」を利用して汎用ブラウザを通じて、世界中の生産現場で参照できる。作業内容に連動し組み付け手順が3次元アニメーションで表示されるため、ミスの少ない情報伝達が可能だとしている。

XVL Web Master 10.1 中国語の表示XVL Web Master 10.1 タイ語の表示 XVL Web Master 10.1による中国語への自動変換(左)とタイ語への自動変換(右)(クリックで拡大)

価格と動作環境について

 価格は、本体ライセンスが100万円、年間保守料金が20万円、工程表示オプションのライセンスが50万円、同オプションの年間保守料金が10万円となっている。

 動作環境は、Windows 2000 日本語版 SP2以上を基本とし、Windows XP 日本語版、Windows XP Professional x64 Edition 日本語版、Windows Vista 日本語版、Windows 7、Windows 7 x64 日本語版、Windows Server 2003、2008、2008 R2、2012 日本語版、Windows 8 、Windows 8 x64 日本語版に対応している。

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