永和システムマネジメントは、実機を使わずにアプリケーション開発や単体テストが行える統合開発環境「Program Development Kit for Microcomputer(PDK)」を開発。同製品を「第16回 組込みシステム開発技術展(ESEC2013)」で披露する。
永和システムマネジメントは2013年4月22日、Windows OS上で、実機を使わずにアプリケーション開発や単体テストが行える統合開発環境「Program Development Kit for Microcomputer(以下、PDK)」を同年5月中旬に発売すると発表した。同社が「2012年度 福井県次世代技術製品開発支援補助金」の採択を受けて開発を進めてきたものが、同製品のベースになっているという。
PDKとは、組み込みソフトウェア開発に必要なマイコンを仮想化し、実機レスでターゲットマイコン向けのプログラム実装からビルドまでを行える統合開発環境。シナリオを基に、マイコンの挙動再現などを自動化できる機能なども備え、テストの効率化も図れるという。1ライセンス当たりの販売予定価格は21万円(税込)である。
PDKの主な特徴は以下の通り。
さらに、同社はPDKの他にも、組み込みソフトウェア開発を効率化するための「実機を使わないソフトウェア開発」を実現するツール群を有している。それらを、同年5月8〜10日の3日間、東京ビッグサイトで開催される「第16回 組込みシステム開発技術展(ESEC2013)」で披露するという。
ESEC2013、出展予定製品は以下の通りである。
ARTECシリーズは、環境構築などの手間を掛けずに、AUTOSAR仕様のソフトウェアコンポーネント開発をWindows OS上のEclipse環境で実現できる製品(現在、販売中)。仮想環境ベースでの開発・テストが行えるので、プロトタイピングや自動単体テストなどの開発効率の向上が期待できる。
もう一方のUDKとは、Androidエミュレータを利用して、プラットフォームを構成するUSBドライバおよびアプリケーションの開発を実機レスで行えるEclipseのプラグインである。今回のESEC2013で参考出展される。Android端末の代わりに、Androidエミュレータを使用して動作を確認できるため、実機不足が解消される。また、仮想USBプロトコルアナライザが同梱されており、USBデバイスドライバとUSBホストとの通信パケットを簡単に解析できる。UDKであれば、USBデバイスドライバのソースコード修正から、Androidエミュレータの起動までを一貫して行うことができ、ROM焼きなどの特殊なオペレーションも一切不要なので、デバッグ効率の向上が図れるという(詳細記事はこちら)。
会期 | 2013年5月8日(水)〜10日(金) |
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時間 | 10:00〜18:00(10日(金)のみ17:00に終了) |
会場 | 東京ビッグサイト |
永和システムマネジメント・ブースNo. | 西 9-33 |
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